【悪寒戦慄】産後の震えや寒気とは?原因や対処法を解説!

こんにちはりんごちゃんです。今回は悪寒戦慄について解説をします。

産後退院して自宅に戻り初めての夜、夜中に目が覚めると寒気がして歯がガタガタいうほどの震えがありました。

びっくりしてどうしよう…と思いながらもとりあえず布団をかぶって治まれ~と祈りながら過ごしました。

季節は6月末で梅雨時期のジメッとした夜だったのですが、とにかく寒さと激しい震えが怖かったです。

発熱している感じもなく、翌朝にはいつも通りの体調に戻っていました。

 

悪寒戦慄(おかんせんりつ)とは?

 

みかんちゃん
夜中に調子が悪くなると焦るよね
りんごちゃん
ほんとにびっくりしたし、退院した日の夜だから
ナースコールもなくてすごく怖かったー
熱もないのに震えが出たり、手足が冷たくなってしまうこと状態を悪寒戦慄(おかんせんりつ)といいます。
突然症状が現れるのが特徴で、体がガタガタと震えてしまいます。特に風邪を引いたわけでもないのに寒気がして、体が震えるなんて怖いですよね。
悪寒戦慄は、産後1か月以内に起こることが多く安静時にも起きると言われています。

悪寒戦慄の原因は?

悪寒戦慄は自律神経の乱れからくるものです。

自律神経には、日中や動いている時に活発になる交感神経と夜間やリラックスしている時に活発になる副交感神経と呼ばれるものがありますが、ストレスによって自律神経の交感神経が過剰に活発になってしまい悪寒戦慄が起きると言われています。

自律神経は血管の収縮と拡張を繰り返して体温調節をしていますが、ストレスで自律神経が乱れると体温調節がうまくできなくなり、悪寒戦慄を引き起こします。

なぜ産後に起こるの?

出産には体力を使います。いつも以上に疲労している状態で昼夜問わず赤ちゃんのお世話が始まるとお母さんの体にはかなりの負担があり自律神経が乱れやすいのが原因です。

出産すると妊娠中に増えていた女性ホルモンが減り、体内のホルモンバランスが大きく変わるのも自律神経の乱れにつながっています。

慣れない育児が始まったことでストレスを感じることも原因の一つと言われています。

もちろん自律神経の乱れから起こる悪寒戦慄は妊産婦だけではなく男性でも子どもでも起こります。

短ければ数分でおさまりますが、長い人だと数日続く人もいます。

 

りんごちゃん
私も退院した日と翌日の2日間
夜中に震えがあったよ

 

悪寒戦慄の対処法

 

みかんちゃん
実際に悪寒戦慄が起きたときはどうしたらいいの?

悪寒戦慄が起きたらまずは体を温めましょう

悪寒戦慄は血流が悪くなり手足に十分な血液が行き届かないことやストレスで体が冷えてしまい寒気が起きていることが多いです。

そのためまずは体を温めることが大切です。

  • お風呂に入る
  • カイロや湯たんぽを使う
  • 温かい飲み物を飲む
  • 部屋の温度を上げる

など体を温める工夫をしてください。

 

りんごちゃん
私も布団をかぶっていたらだんだんと落ち着いてきたよ

落ち着いて体を温めることが大切です。近くに家族がいたら、湯たんぽを作ってもらったり、部屋を温めてもらうと次第に楽になってくると思います。

赤ちゃんとふたりきりで寝ているママには突然起こると不安になりますよね。実際に私も新生児と二人きりの部屋でどうしようとかなり焦りました。

とにかく布団をかぶって、着れるなら厚着をして体を温めてください。

 

こんなときは注意!

 

産後、ストレスや疲労で起こる体の震えと寒気ですが悪寒戦慄が原因でない場合は注意が必要です。

産後起こりやすい病気として以下のものが挙げられます。

  1. 産褥熱
  2. 腎盂腎炎
  3. 乳腺炎

産褥熱

産後1ヶ月は産褥期と呼ばれ安静が必要な時期です。悪寒戦慄はこの産褥期に起こりやすく、特に産後10日以内に起こることが多いと言われています。

産褥熱は同じく産後10日以内に起こることが多い病気です。主に、38度以上の発熱や下腹部痛があり悪露から強い匂いがすることもあります。

子宮内の傷が感染症を炎症を起こしていたり、子宮内に胎盤が残っていて細菌感染をした際に起こる病気です

腎盂腎炎

分娩時に膀胱が圧迫され、産後排尿の感覚が掴めず尿路で細菌感染を起こし膀胱炎になる人が多くいますが、尿路より上の腎臓にまで細菌感染が広がると腎盂腎炎を引き起こすことがあります。

排尿の感覚が掴めず膀胱に尿が溜まった状態が続いたり、赤ちゃんのお世話でトイレにいかなくなったりすると膀胱炎や腎盂腎炎を引き起こすリスクが高まります。

悪露が続くと外陰部も不衛生になりがちなので細菌感染しやすくなります。

腎盂腎炎では発熱や背部痛があり、入院を必要とした治療になることもあるので注意が必要です。

 

乳腺炎

乳腺炎には化膿性乳腺炎とうっ滞性乳腺炎の2種類があります。

化膿性乳腺炎は授乳の際におっぱいに傷ができそこから細菌感染をして発症します。主に発熱、腫れ、疼くような痛みや圧迫痛がありおっぱいに紅斑とよばれる痣のようなものができたりします。

うっ滞性乳腺炎は乳腺に母乳が詰まってしまい炎症をおきる乳腺炎です。

微熱、腫れ、痛みがありますがうっ滞性乳腺炎は病気ではなく母乳の詰まりが原因なので赤ちゃんに吸ってもらったり搾乳をしたりマッサージをすることで症状が改善していきます。

高熱が出て震えが出やすいのは化膿性乳腺炎です。体の震えに加えおっぱいの張りが気になる場合は早めに産婦人科を受診しましょう。

まとめ

  • 急な震えや寒気を悪寒戦慄という
  • 自律神経の乱れが原因で産後は起こりやすい
  • 体を温め安静にすることが大切
  • 発熱や腹痛、おっぱいの張りなどが見られたら受診

今回は産後におこりやすい悪寒戦慄について解説しました。出産も終わりホッとしたところで調子が悪くなるのは本当に怖いですよね。

予め産後に起こりやすいと知っておけば、いざ悪寒戦慄が起きても少しは冷静になれると思います。