こんにちは、りんごちゃんです。今回は実習中、学生が一番大変といわれる「実習日誌」について解説をしていきたいと思います。
慣れない環境で疲れて帰ってきて早く休みたーいと思っていても「あ、日誌書かなきゃ…」とメモを見ながら夜遅くまで日誌を書くのってホントに大変ですよね。
今回はそんな実習日誌の書き方について注意点やポイントをお話します。
実習日誌とは
まず、実習日誌って何のために書くの?なんで書くの?と思っている学生も多いと思います。
何を学んだのか目で見て分かる
実習は学生が保育士や子どもたちを見ながら体験して学びを受けますが、それを日誌に書くことで言語化して「今日はこんなことを学びました」と担当保育士に伝えることができます。
日誌に書き起こすことで自分にどんな学びがあったのか、どこが足りなかったかなど1日の実習を振り返ることができるので実習日誌の記入は大切です。
日誌を書きながら「なんで先生はこう動いたのだろう?」と疑問点が出てきたり、保育士の動きを言語化することで保育全体が見えてきたりします。
次の日の実習に活かすことができる
実習日誌に1日の流れを書くことで改めてその園の流れが分かります。
園の流れを把握しておくと次の日の実習でもこの時間はこれをやるんだな!と分かるので安心して実習ができます。
日誌を書きながら「明日はここでこういう援助」をしてみようと計画を立てたり、明日のねらいはこれにしようと次の日の実習をイメージすることができるので、次の日の実習につなげて活かすことができます。
手書きで書く理由
今はICT化も進み勤怠管理や事務作業をPCでやっている保育園も増えてきました。しかし、残念なことにまだまだ手書き文化残る保育園も少なくありません。
おたより帳やクラスだよりなど手書きで書いている保育士さんも多いのではないでしょうか?
PCやタブレットでは便利ですが、子どもたちを見ながらさっとメモしたり、保護者にお手紙を書いたりする場合は手書きのほうがよかったりします。
そんな手書き文化の残る職業だからこそ、実習日誌も手書きで書く必要があります。
忙しい実習中でも丁寧に字が書けるか、誤字や脱字がないかなど保育士として必要なポイントも実習日誌では見られていますよ!
保育実習についてはこちらも参考にしてみてください!
こんにちは、りんごちゃんです。保育士を目指す保育学生の皆さんが避けても通れない保育実習 指導案に実習日誌などのきろくはもちろん挨拶や身だしなみ、言葉遣いまでチェックされる大変な科目ですよね。 今回はそんな保育実習について解説をし[…]
今日の記録の書き方
いざ、1日実習を終えて家に帰り日誌を書こうと思っても書くことが多すぎて何を書いたらいいの?と困ってしまいますよね。
実習日誌には
- 表紙
- 事前訪問(オリエンテーション)の記録
- 今日の記録
- 反省、感想
と4つに分かれています。他にも、実習期間中に行う予定の行事を書いたり、実習の予定を書いたりすることもあります。
園の概要として園児数や園長名、保育方針などを書くことがあるのでオリエンテーションの際に園のパンフレットをいただいたり、保育士に確認をして事前に書いておくと実習に入ってから焦ることがないです。
ねらいの立て方
保育士は「ねらい」をたて、子どもたちにこうなってほしいなという思いをもって保育をしています。実習日誌には保育のねらいや実習生のねらいを書いたりします。
保育のねらいについては、担当保育士に確認をするといいでしょう。前日でも当日の朝でもいいので必ず聞いておきましょう。
実習生のねらいは
- 子どもたちの名前とかを覚えて関わりをもつ
- 園の1日の流れを知る
- 保育士と子どもの関わり方に注意して観察する
- 子どもの成長や発達の違いについて観察する
など初めは全体像の把握や観察して学ぶことをねらいにすると実習がやりやすいかなと思います。
逆に後半は
- 遊びを広げる援助をする
- 手遊びや絵本を用いて子どもと関わる
- 1日の流れに沿って自ら援助や声掛けを行う
など実践的に動くようなねらいを立てるといいと思います。
ねらいを立てることで保育士もこの学生がどんな実習がしたいのか分かりますし、学生もねらいに沿ったアプローチをしてみてどうだったかを日誌に書けばいいのでかなりやりやすくなると思います。
時間
日誌には端に時間を書く欄があります。細かく9:32と書く必要はありません。
9:30とおよその時間でいいので活動が切り替わる際は時計を見てメモを取っておくといいでしょう。
子どもの活動
子どもが何をしているかを書きます。
「自由遊び」「給食」「製作」など大きなタイトルをつけてその下に何をしているかを書くと、見やすい日誌になります。◎と・で分けてもいいですが、統一するといいですね。
保育士の動き・援助
保育士が何をしているかを書きます。ここでのポイントはどういう風にやっているのか、なぜやっているのか?を考えて書くことです。
「一緒に体操をする」→「子どもの見本となるよう大きな動きで体操をする」
「ピアノを弾く」→「楽しい雰囲気で歌えるよう笑顔で伴奏をする」
など保育士の動きの意図を考えて書くと「お!この学生すごいなー」と思います。
環境構成
環境構成は保育を行っている環境について書きます。
図なども取り入れ、日誌を見ただけで状況が分かるように書けるといいですね。
一日の反省
その日1日を過ごしてみた感想と反省を書きます。書き出しはお礼の言葉から入るといいでしょう。
反省のポイントは何を学んだか、何をしたかを書くことです。
「子どもと遊べて楽しかった」「保育士の援助を学べた」「絵本を読むことができた」などはあまり具体性がなくただの感想になってしまいます。
「子どもとブロック遊びをする中で「ここはこうする」と言いながらイメージをもって遊んでいる姿を見ることができました」
「困っている子に対しすぐに助けるのではなく、子どもが自分から言うのを待っている姿を見て自主性を育んでいると感じました」
など、具体的な場面を書いてそこから何を学んだか、何に気づいたかを書くとかなりいい日誌になってくると思います。
日誌を書くポイント
実習は実践をして学ぶもの、経験することが大切ですが実習評価も気になりますよね。
実習日誌も関わる大切なものです。どれだけ真剣に実習へ取り組んでいても日誌が適当では評価は下がってしまいます。
良い評価を得るためにはどんなことを日誌に書いたらいいか、ポイントを説明しますね。
きれいな字で丁寧に書く
ぱっと見たときに、字が汚くてなんて書いてあるか分からないような日誌は指導する保育士も読む気がなくなりますし、あとで読み返したときに「なんて書いてあるの?」なんてことになってしまいます。
忙しく疲れていても、丁寧に書いてください。
字が曲がっていたり、誤字脱字が多いと添削も増え大変です。文章をまっすぐ書くことも意識してみてください。
書いた後は1度読んでみて変なところがないかチェックしてみてください。
読みやすさを重視して書く
日誌は毎日、担当保育士がチェックをして添削をしたり、反省を書いて返します。読み手がいるということを忘れずに書いてくださいね。
たくさん書かなきゃと細かな字で書くと、かえって見づらくなってしまいます。
実習日誌の枠内に書き収めることも大切ですが、活動が多く収まりきらない場合は新しくコピーした日誌を足すなど、細かくなりすぎないよう注意しましょう。
また、時系列をそろえることも大切です。
子どもの活動に「給食」を書いたら、その隣に給食時の保育士の姿、環境構成を書きます。
子どもの活動が給食なのに環境構成が園庭の図だと後で読み返した際に何をしていたかが分からなくなってしまいます。
横軸も気にしながら、書いてみてくださいね
反省はねらいに沿って書く
毎朝、実習のねらいを立てて実習を始めますよね、そのねらいに沿って実習日誌を書くとかなり書きやすいと思います。
「子ども一人ひとりと関わる」という狙いを立てたのであれば反省のところでどうだったのか書きます。
先生が朝の挨拶をする際に子どもの目線になり名前を呼んで挨拶をしていたので私も目線を合わせ、名前を呼んで挨拶をしたところみんなが元気に挨拶を返してくれたのでとても気持ちが良かったです。
ねらいに対してどのような働きかけをしたのか、なぜそのように動いたのかを書くと保育士も納得しながら日誌を見ることができます。
保育士に活動のねらいを事前に聞けた場合はそのことも日誌に内に書いておくと理解しているんだなと思います。
例えば夏のプールで「水に触れることを楽しむ」とねらい設定されている場面では
というふうに保育士もねらいに沿って保育をしているのでそこを汲み取ってみてもらえたら嬉しいです。
提出期限を守る
日誌は必ず翌日、担当保育士へ提出しましょう。
期限を守ることは社会人になっても大切なことです。ちょっとくらい遅れてもいいやーと後回しにしてしまうと、やる気のない実習生と評価されてしまいます。
帰ってから息抜きをすることは大切ですが何時になったら日誌を書く、日誌を書いてから息抜きをする。など自分で計画を立てて期限を守るようにしてくださいね。
どうしても体調がすぐれない場合や寝てしまって書けなかったときは嘘をつかず正直に担当保育士へ伝えて謝罪をしましょう。
実習生も人間ですからミスをすることはありますし、慣れない実習で疲れてしまって体調を崩してしまうこともあります。そこで無理をしてしまえば後々の実習に響くので無理はせずきちんと対応してください。
まとめ
- 日誌は自分の実習を振り返るために書く
- 手書きの多い保育士は日誌も手書きで書く場合が多い
- 日誌はねらいや保育士の意図を書くと質の高い日誌になる
- 誤字脱字に気を付け、見やすい日誌を心がける
今回は、実習には欠かせない実習日誌について解説をしました。
日誌はもちろん大切ですが、実習は現場を目で見て肌で感じるチャンスの場なので日誌を書くことに囚われすぎず、楽しく実習に参加し貰えるといいなと思います。
将来保育士になったあと、日誌を見返してみると保育のヒントがたくさん詰まっていたりします。
みなさんが頑張って書いた日誌が、将来役に立つといいですね。