【新生児】新生児期とは?新生児の特徴や育児のポイントを解説!

こんにちは、りんごちゃんです。今回は新生児についてお話したいと思います。

新生児というと生まれたばかりの赤ちゃん、産院にいる赤ちゃんというイメージがある方も多いと思いますが実際に新生児はどういう赤ちゃんなのか、特徴や生活のポイントを解説をしていきます。

 

新生児とは?

 

新生児とは生後28日未満、生後4週未満の子どものことをいいます。生まれてから1ヶ月の間を新生児といいその時期を新生児期と呼んでいます。

新生児期の中でも生後7日までを早期新生児期、それ以降を後期新生児期と呼びます。

みかんちゃん
新生児期ってそんなに短いんだね
りんごちゃん
あっという間の時期だけど
とても大変な時期でもあるんだ

 

新生児の特徴

 

新生児微笑(生理的微笑)

よく生まれたばかりの赤ちゃんが笑っているように見えることがありますが、実際は笑っているのでなく顔の筋肉の反射だと言われています。

生まれたばかりの赤ちゃんは一人では生きていけません。笑顔を見せ「かわいい」と思ってもらうことで育ててもらえるように反射的な微笑があると考えたらなんとも愛おしく感じますね。

生理的黄疸

生理的黄疸は生後3~7日程に起こると言われています。この期間は入院している人も多く、黄疸の有無は毎日確認されます。赤ちゃんの皮膚が黄色く見えるのが黄疸です。

生後2週間ほどで落ち着くと言われていますがそれ以上続くようなら一度産婦人科の受診がおすすめです

生理的体重減少

退院時、出生体重より体重が減ってるとびっくりするお母さんもいますが、これは生理的体重減少と言われる正常な現象です。

胎児のうちは胎盤から栄養をもらっていましたが、生まれたあとは自ら哺乳して栄養を摂らなければなりません。

まだうまく哺乳できない新生児は哺乳により入ってくる水分より排泄で出ていく水分のほうが多くなるので出生体重の3~10%ほど体重が減少します。

生後1週間ほどで出生体重に戻り、その後は大きく減少することはないので心配はいりません。

大泉門

赤ちゃんの頭を触ってみるとペコっと柔らかく沈む部分があります。これを大泉門といいます。新生児は産道を通る際の圧迫から脳を守るために骨を完全に閉じ切らず、隙間を開けて産まれてきます。大体1歳半までに閉じます。

大泉門は陥没していると脱水症状を起こしていたり、膨らんでいると病気の可能性があったりと赤ちゃんの体調をしる大切な部分です。

原始反射

新生児に関わらず赤ちゃんには原始反射と呼ばれる反射がたくさんあります。 なかでも新生児によくみられる反射がモロー反射吸啜(きゅうてつ)反射です。

モロー反射は、赤ちゃんを抱っこした状態から床におろしたときに両手を広げる反射です。お母さんにすぐ捕まって落ちないようにするためにある反射と言われています。

抱っこで寝たのに、布団に下ろそうとしたらモロー反射で起きちゃった!なんてこともしばしばあります。

 

みかんちゃん
吸啜反射は?
りんごちゃん
吸啜反射は、口の中に入ってきたものを吸う反射のことをいうね!

原始反射についてはこちらで詳しく解説しているので良かったら見てみてください!

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睡眠

 

新生児は1日の大半を眠って過ごします。新生児は1~3時間ほどで起き、また眠りと繰り返し睡眠を取っています。トータルで1日15~20時間ほど眠ります。

 

りんごちゃん
昼夜の区別がなく短い睡眠を繰り返すことを
多相性睡眠というんだよ。

個人差が大きな時期ですから、1時間毎に起きる赤ちゃんもいれば、3時間以上寝続ける赤ちゃんもいます。

新生児はあまり寝かしつけは必要なく、授乳やおむつ替えをしたら寝てしまうことが多いですが中にはなかなか寝付かず苦労するお母さんもいます。

まずは、1日のルーティーンを統一し同じリズムで生活をするのがいいと思います。

朝7時にはカーテンを開けて日光を浴び、夕方18時頃には電気を暗めにして夜だよと教えてあげましょう。徐々に睡眠のリズムがつくようになります。

適切な睡眠環境

なかなか寝付けない赤ちゃんや寝てもすぐ起きてしまう赤ちゃんは睡眠環境の見直しをしてみましょう。

よく寝ている場合でも体温が上がっていないか?おむつが汚れていないか?仰向けになっているか?など確認をしてください。

新生児は汗をかくことができず、気づいたら脱水になってしまっていたということがあります。眠っていると起こしたくない思いからそっとしておきたいところですが、チェックが必要です。

室温は夏だと26~28度、冬だと20~25度が適切と言われています。湿度も50~60%程度になるよう調節しましょう。

エアコンの設定温度は25度でも室温は20度だったということがよくあるので、赤ちゃんのベッド近くに温湿度計があると便利です。

新生児は口と鼻に布が1枚かぶっただけでも窒息してしまうほど繊細です。まだ寝返りができないので苦しくても体勢を変えることができません。

昔はうつぶせ寝のほうが呼吸が安定するといわれうつぶせ寝にしていましたが今は乳幼児突然死症候群のリスクも高いので仰向け寝が絶対です。

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起こし方

寝ている赤ちゃんを授乳などでどうしても起こさないといけないときは以下の方法を試してみてください。

  • 明るくする(電気をつける、カーテンを開ける)
  • 声をかける
  • おむつを替える
  • 足の裏を刺激する
  • ガーゼで顔を拭いてみる

足の裏は第二の心臓と呼ばれるくらい感覚が過敏な場所です。強い力で触るとびっくりしてしまうので、くすぐったり突付く程度で大丈夫です。

新生児は些細な刺激も大きな刺激に感じるので、明るくなったり涼しくなったり小さな刺激でも目をさますことが多いです。

 

授乳

 

新生児は3時間おきに授乳といってお母さんからおっぱいをもらいます。

産院では欲しがる分だけあげていいよと言われることがありますが、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳することを頻回授乳・自立哺乳といいます。

授乳量

生後24時間は3時間毎に20mlずつ飲みます。その後は生後7日目まで24時間毎に10mlずつ増やしていき、1回量を80mlにしていきます。

 

母乳ですと飲む量がわからないので足りない分をミルクで補う形になります。

生後7日目までは授乳後に40~60mlずつ足していき、それ以降は泣くようであれば10mlずつ足していきます。

飲み終わっても機嫌が良かったり、寝てしまうようであれば哺乳量は十分だと考えられるのでミルクを増やす必要はありません。

授乳間隔

新生児は体の発達が未熟なので、3時間毎に授乳をして栄養を補給してあげなければなりません。新生児の授乳回数は1日8回以上が基本です。

もちろん個人差があるので、3時間以上空いてしまう子もいれば1時間で欲しがってなく子もいます。

赤ちゃんの胃はとっくりのような形になっているので少しの刺激でも内容物が出やすく、吐き戻しに悩むお母さんも少なくありません。

以下のポイントが抑えられていれば大丈夫です!

  • 体重が増えている
  • おしっこを1日6回以上している
  • 機嫌がよく、肌につやがある

逆に肌や唇が乾燥していたり、明らかに体重が増えていないなどのサインが見られたらミルクを足してあげたほうがいい場合もあります。

 

排泄

新生児は1日に15~20回ほど排泄をします。排泄機能が未熟なため1日になんどもおしっこやうんちをします。成長するにつれて1回の量も増え、回数も減っていきます。

新生児は1日100~200ml(1回あたり5~10ml)のおしっこをします。

うんちは1日20~60g(1回あたり7~10g)です。

完全ミルクの赤ちゃんと比べ、母乳を飲む赤ちゃんのほうが2倍近く便量は増えます。母乳のほうが便中に含まれる水分量が多くやわらかめのうんちをするため量が増えます。

おしっこ

まだお話ができない赤ちゃんにとっておしっこやうんちは体調を知る大切な役割があります。

新生児のおしっこは黄色、麦色です。夏場など汗をかくと黄色みが強いおしっこになりますが、正常なので大丈夫です。

逆に、紫色やピンク色のおしっこは注意が必要です! 感染症や血尿の可能性があるのでおむつを持参して産婦人科を受診しましょう。

新生児月経といって生後1~2周間の女の子で生理のような出血がある子もいますが、これは女性ホルモンがへその緒を通じて赤ちゃんの体内に入り起きる現象なので心配はいりません。数日でおさまると思います。

同じように月経ではないけど、おりものが出る赤ちゃんもいます。これも新生児帯下といって一時的なものなので心配はいりません。

うんち

新生児のうんちは黒色をしています。

みかんちゃん
黒色のうんちをするの?
りんごちゃん
海苔の佃煮のようなベッタリとしたうんちをするよ

はじめは驚くお母さんもいらっしゃると思いますが、生まれたばかりの赤ちゃんは胎便といって黒色(深緑)のうんちをします。胎便は2,3日で出なくなり黄色の便に変わります。

胎便はお腹の中にいたときに胎盤を通してもらっていた栄養やカスが出るので黒っぽい色をしています。

退院後も黒色の便が続いたり、一度黄色の便になったのに再度黒っぽい便が出るようなら受診が必要です。

胎便が出終わると、黄色や緑っぽい色の便が出ます。 便の中に白いつぶつぶが見られることもありますがこれは母乳やミルクに含まれるカルシウムや脂肪分が固まっているものなので心配はいりません。

赤いうんちや白いうんちは大きな病気になっている可能性もあるのですぐに受診が必要です。特に新生児は離乳食も食べないので赤や白いうんちが出たらおむつを持って受診してください。

便の色は母子手帳にチェッカーがあるので、気になる場合はチェックしてみてください。

 

りんごちゃん
赤ちゃんの肌はデリケートだから
こまめにおむつ替えをしてあげてね
みかんちゃん
新生児のおむつってどのくらい必要なの?

新生児期は1ヶ月と短く、成長も早いので新生児サイズのおむつは2~3パックほど用意し足りなくなったらその都度購入することをおすすめします。

 

こんなときはどうする?

産まれたばかりのあかちゃんのお世話は本当に大変です。些細な事が心配になり、うちの子大丈夫?とつい色々検索してしまいますよね。

よくある新生児期の悩みについてまとめてみました。

 

鼻詰まり

新生児は鼻の穴が小さく仰向けで寝ていることが多いため、鼻詰まりを起こしやすいです。フガフガ言ったり苦しそうにしているというお母さんが多いですが、おっぱいやミルクをしっかり飲んで機嫌が良ければ心配はいりません。

鼻水が出ているようなら綿棒で入り口の鼻水を取ってあげるといいでしょう。鼻水吸引器は便利ですが、新生児は鼻水の量も少ないためあまり吸い取ることができず、鼻の中を傷つけてしまうおそれがあるので注意して使用しましょう。

泣き止まない

おむつが濡れたりお腹が空くと泣いて訴える赤ちゃんですが、おむつ替えもしたしおっぱいもあげた、室温も適切なのに泣き止まない!と悩まれるお母さんは結構多いです。

赤ちゃんが泣くのには以下のような理由があるので、チェックしてみてください。

  1. おむつが濡れている→おむつを替えてあげましょう。さっきも替えたのにまた出ている!なんてこともよくあります。
  2. 暑い、寒い→温湿度計をチェックして適切な環境か確認しましょう。汗をかいているときは着替えをさせてあげましょう。
  3. お腹が空いている→口をパクパクさせていたり、手や服を口元に持っていったりする場合は授乳量が足りずに泣いていることが多いです。
  4. お腹が苦しい→ゲップをさせてあげたり、お腹の上で「の」の字を書くようにマッサージをしてあげるとハリがおさまり泣き止むこともあります
  5. 眠れない→眠いのに寝付けず泣いている赤ちゃんには抱っこをしたりトントンをして入眠を手助けしてあげるといいでしょう。
  6. 不安、怖い→抱っこで安心させてあげましょう。お母さんの抱っこが一番落ち着きます。

それでも泣き止まない場合は「ビニールのカシャカシャ音」「ドライヤーの音」「胎内音」などを聞かせてあげると泣き止むことが多いので試してみてください!

 

おっぱいが飲めているかわからない

病院では助産師さんが授乳指導をしてくれたり、毎日体重測定をして赤ちゃんの哺乳量に問題がないかチェックしてくれますが、退院後は赤ちゃんがおっぱいを飲めているのか不安になりますよね。

体重が増えていれば問題はないですと言われても、家庭にスケールを用意するのも大変だし…。と悩まれるお母さんも多いです。

まず、機嫌がよく顔色も悪くなければ大丈夫です。哺乳量は個人差があり一度にきちんと飲んで寝てくれる子もいれば少量ずつ飲んで体力をつける子もいます。

体重の増えが気になる方は、1週間に1度程度でいいので体重計に乗ってみるといいですね!赤ちゃんを抱っこして体重計に乗り、お母さんの体重を引くと赤ちゃんのおおよその体重は出ます。

 

よくある悩みを3点あげてみましたが、赤ちゃんによって悩みは違います。私の体験談もあるので良かったら見てみてください。

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 まとめ

  • 新生児は生後28日未満の赤ちゃんのこと
  • 新生児には生理的黄疸や原始反射などの特徴がある
  • 1日15~20時間ほど眠って過ごす
  • 3時間毎におっぱいを飲む
  • 1日に15~20回排泄をする
  • 個人差が大きく、悩みも人それぞれある

今回は新生児についてまとめました。新生児期は28日間と短くあっという間に終わってしまいますが、子育てがスタートして1番大変な時期でもあります。

まずはお母さんの健康が第一です。一人で悩まず、周りのサポートを得たり行政のサービスをフルに活用しながら子育てをしてくださいね!